AGAの治療を始めたいが、通院の時間が取れない、待合で人と顔を合わせたくない。そう考えてオンライン診療を調べると、院ごとに料金表の形がばらばらで、どれとどれを比べればよいのかが分かりにくくなります。
この記事では、Re:Men のAGA比較で扱っている4院(レバクリ・ゴリラクリニック・AGAスキンクリニック・イースト駅前クリニック)を、 国内承認薬の料金・来院が要る場面・返金保証の条件 で並べます。料金と院の記載は、2026年9月に各院の公式サイトで確かめたものです。料金は改定されることがあるため、申し込み前に公式サイトの最新の表示を確かめてください。AGAの基礎は AGAとは何か で整理しています。
本記事の立場 :医師個人による執筆・監修は行っていません。学会ガイドライン、厚生労働省の指針、各院の公式サイト等の公開資料を編集部が整理しています。院の順位づけは行っていません。
対面とオンライン、どちらで受けるか
厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(平成30年3月、令和4年1月一部改訂)は、オンライン診療について「「かかりつけの医師」にて行われることが基本であり、対面診療を適切に組み合わせて行うことが求められる」と書き、医師に対しては、オンラインでは適切な診療ができない場合に「速やかにオンライン診療を中断し、対面による診療に切り替えること」を求めています。
そのうえで、判断の材料になるのは次の3点です。
- 頭皮や抜け方にAGA以外の要素がないか: 斑状に抜ける、急に抜ける、頭髪以外も抜ける、頭皮に炎症があるといった場合は、対面で診てもらう
- 注入治療や植毛を考えているか: これらは来院して受ける治療で、扱う院も限られる
- 飲み薬・塗り薬を長く続けるつもりか: 薬の処方と配送が中心なら、オンライン診療の通院の手間が減る利点が出やすい
オンラインで始める場合も、対面に切り替えられる窓口があるかは確かめておくと安心です。
オンライン診療の初診と、続けることの前提
同じ指針は、日頃から対面で診ている「かかりつけの医師」以外の医師が初診からオンライン診療を行う場合の手順として「診療前相談」を定めています。映像を用いたリアルタイムのやりとりで医師が症状と医学的情報を確認し、「医師・患者双方がオンラインでの診療が可能であると判断し、相互に合意した場合にオンライン診療を実施することが可能」とされています。医師が対面の診察が必要と判断すれば、対面に切り替わります。問診では、飲んでいる薬や既往歴を正確に伝えてください。
AGAの飲み薬は、続けることが前提の治療です。日本皮膚科学会のガイドラインは、フィナステリドについて「なお,内服を中止すると効果は消失する.」と書いています。治療を始めてからの経過は AGA治療の効果はいつから? 、費用の考え方は AGA治療の費用相場2026年版 で整理しています。月ごとの金額よりも、1年続けたときの支払いで見ておくほうが実態に近くなります。
比べる前に押さえる薬の区分
エビデンス:中ガイドラインで推奨度Aの3剤とDの内服薬を区別。院ごとの成績比較はない参照: 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」は、男性型脱毛症に対してフィナステリド内服・デュタステリド内服・ミノキシジル外用をいずれも推奨度A(行うよう強く勧める)とし、ミノキシジル内服は推奨度D(行うべきではない)としています。
| 区分 | 薬 | 本記事での扱い |
|---|---|---|
| 国内承認・医療用医薬品 | フィナステリド錠(先発品プロペシア・国内の後発品)、デュタステリド(先発品ザガーロ・国内の後発品) | 各院の公式価格を載せる |
| 国内承認・一般用医薬品 | ミノキシジル外用(5%まで) | 院の価格は載せない(本記事で料金を確かめた範囲の外) |
| 国内未承認 | 内服ミノキシジル、海外製のフィナステリド・デュタステリド、院内製剤(独自処方薬)、5%を超える濃度の外用ミノキシジル | 国内未承認・価格は載せない(内服ミノキシジルはガイドライン推奨度D) |
国内未承認の医薬品は、医薬品副作用被害救済制度の対象外です。院の料金表では、国内承認薬と未承認薬が同じ表に並んでいることが多く、最初に目に入る低い金額が海外製の薬のものであることもあります。価格を比べるときは、表の中の「国内承認」「国内製」「国内正規品」などの表記を確かめてください。薬ごとの違いは AGA治療薬の比較 、個人輸入の問題点は AGA薬の個人輸入リスク にまとめています。
4院の国内承認薬の料金
2026年9月27日に各院の公式サイトで確かめた、国内承認のフィナステリドとデュタステリドの価格です(税込)。院によって、1ヶ月分の価格・定期配送の月あたり・初回と2回目以降で書き方が違うため、「数え方」の列とあわせて読んでください。数え方が違うので、この表の数字の大小だけで院を並べることはできません。
| 院 | フィナステリド(国内承認) | 数え方 | デュタステリド(国内承認) |
|---|---|---|---|
| レバクリ | 月あたり3,445円(総額41,345円) | 国内製フィナステリド(30錠)の定期配送12ヶ月分の月あたり。定期1ヶ月分は5,445円、定期でない1ヶ月分のみは6,050円。配送料は別 | 12ヶ月定期で月あたり4,071円(総額48,863円)、1ヶ月分のみ7,150円 |
| ゴリラクリニック | 4,800円 | 「フィナステリド1mg国内承認薬」の1か月あたり。複数月のまとめ買い価格の記載はない | 1か月7,000円 |
| AGAスキンクリニック | 初回3,700円、2回目以降6,600円 | フィナステリド錠「VTRS」(国内の後発品)28錠。先発品プロペシア28錠は初回4,600円・2回目以降9,900円 | ザガーロ30錠 初回5,300円・2回目以降10,450円 |
| イースト駅前クリニック | 3,740円 | プロペシアジェネリック(国内正規品)28錠の1ヶ月分。30錠は3,960円。28錠の6ヶ月分は20,130円(月あたり3,355円) | ザガーロジェネリック30錠 1ヶ月分6,930円 |
表の読み方の補足です。
- 錠数 :AGAスキンクリニックとイースト駅前クリニックの価格は28錠、レバクリは30錠です。1日1錠なら、28錠は4週間分です
- レバクリの配送料 :公式サイトの記載では、定期配送6ヶ月ごと・12ヶ月ごと・24ヶ月ごとのプランは1回1,100円、それ以外のプランは1回550円です
- イースト駅前クリニックの送料と診察料 :送料は1,100円で、1万円以上で無料と記載されています。初診料・再診料は0円ですが、診察後に薬を購入しない場合は診察料3,300円がかかる場合があると書かれています。初診の人だけが対象の1ヶ月トライアル(フィナステリド1mg 30日分1,650円)もありますが、2ヶ月目以降の価格ではないため表には入れていません
- 院ごとの違い :ゴリラクリニックとイースト駅前クリニックは、院によって取扱い・価格が異なる場合があると公式サイトに書いています。AGAスキンクリニックも、一部の院は取り扱う薬が異なります
4院の受診の形とサポート
| 院 | 受診の形 | 初診料など | 扱う治療の種類 | 国内未承認の薬(公式サイトの記載) |
|---|---|---|---|---|
| レバクリ | オンラインのみ(対面院なし)。24時間オンライン予約、空きがあれば最短当日診察 | 初診料・診察料0円 | 内服・外用 | 海外製フィナステリド・デュタステリド、内服ミノキシジル、5%を超える外用ミノキシジル |
| ゴリラクリニック | 対面・オンラインの両方 | 初診・再診料、カウンセリング料、頭髪検査料0円(初めて処方を受けるときは血液検査代の記載あり) | 内服・外用・注入 | 海外承認薬のフィナステリド1.3mg、内服ミノキシジルほか(個人輸入の注記あり) |
| AGAスキンクリニック | 全国60ヶ所以上(提携院を含む)の対面院。月額定額制プランは初回来院のあと、3ヶ月ごとにビデオ通話で診察 | 初診料・再診料0円(一部の提携院を除く) | 内服・外用・注入・植毛 | 独自処方薬「Rebirth」、ミノキジェット、Dr'sメソ |
| イースト駅前クリニック | 全国42院とオンライン。初診からオンライン診療が可能。対面は予約不要 | 初診料・再診料0円(薬を購入しない場合は診察料3,300円の場合あり) | 内服・外用 | 内服ミノキシジル |
レバクリ
AGAの診療はオンラインのみで、対面院はありません。24時間オンライン予約に対応し、空きがあれば当日の診察もできると公式サイトに書かれています。フィナステリドとデュタステリドは国内製と海外製から選ぶ形で、国内製について公式サイトは「AGA治療薬として承認されている国内製フィナステリドの取り扱いもございます。」と説明しています。国内製のプランは定期配送の期間が長いほど月あたりが下がる料金で、12ヶ月分は契約の単位である点に注意が要ります。
- 向く人: 来院せずに続けたい人、定期配送で薬を切らさずに続けたい人
- 注意点: 対面院がないため、頭皮の炎症などがあれば別に皮膚科を受診する。料金表には海外製(国内未承認)の薬の価格も並んでいるので、国内製の行を確かめる
ゴリラクリニック
男性専門の美容クリニックで、AGAは対面・オンラインのどちらでも受診できます。料金表の「内服薬 1か月あたり」の欄に、「フィナステリド1.3mg海外承認薬」と「フィナステリド1mg国内承認薬」が並んでいます。国内承認薬は後者で、1か月4,800円です。電話窓口(受付11:00〜20:00)が公式サイトに案内されています。
- 向く人: 対面で相談しながら始めたい人、注入治療も選択肢に入れておきたい人
- 注意点: 全額返金保証の対象は発毛系コースの初回3か月トライアルで、コースの中身に国内未承認の薬を含むため本記事では価格を扱わない。オンライン診療で返金保証を受けるには、1か月以内に最寄りの院で頭部の写真撮影をする条件がある
AGAスキンクリニック
提携院を含めて全国60ヶ所以上に院を持つAGA専門クリニックです。国内承認薬として、フィナステリド錠「VTRS」・プロペシア・ザガーロの価格を公式サイトに載せています。月額定額制(サブスク)プランの治療の流れは、初回は来院予約、3ヶ月ごとにビデオ通話で診察、6ヶ月ごとに頭部の写真撮影で来院、という形です。
- 向く人: 対面の院に通える範囲に住んでいて、注入治療や植毛も含めて相談したい人
- 注意点: 月額定額制プランと全額返金保証の対象は、独自処方薬「Rebirth」(国内未承認の院内製剤。韓国で製造されたものを個人輸入と公式サイトに記載)を使うプランで、本記事では価格を扱わない。国内承認薬は初回と2回目以降で価格が違う
イースト駅前クリニック
全国42院とオンラインで診療しているクリニックで、初診からオンライン診療ができ、対面の院は予約なしで受診できます。フィナステリドとデュタステリドは「国内正規品」と公式サイトに書かれており、取扱品としてフィナステリド錠「ファイザー」「サワイ」「トーワ」「FCI」の名前が挙がっています。
- 向く人: 出張や転勤が多く、行った先の院とオンラインを使い分けたい人
- 注意点: 返金保証の記載は見当たらない。診察後に薬を購入しない場合は診察料がかかる場合がある
返金保証の条件は院ごとの差が大きいため、 AGAクリニックの返金保証の比較 もあわせて確かめてください。どの院でも、薬は医師の処方を経由して受け取るのが前提です。
優先することごとの候補
順位ではなく、優先することごとに、公式サイトの記載から当てはまる院を挙げます。
| 優先すること | 当てはまる院 | 根拠(公式サイトの記載) |
|---|---|---|
| 一度も来院せずに続けたい | レバクリ、イースト駅前クリニック | レバクリはオンラインのみ。イースト駅前クリニックは初診からオンライン可 |
| 1ヶ月単位で様子を見ながら始めたい | ゴリラクリニック、イースト駅前クリニック | 国内承認薬の価格が1ヶ月分で示されている |
| 1年分をまとめて契約してよい | レバクリ、イースト駅前クリニック | レバクリは12ヶ月定期、イースト駅前クリニックは6ヶ月分の価格がある |
| 注入治療や植毛も相談したい | AGAスキンクリニック、ゴリラクリニック | AGAスキンクリニックは注入・植毛、ゴリラクリニックは注入を掲載 |
| 対面の院にも通える状態を残したい | AGAスキンクリニック、イースト駅前クリニック、ゴリラクリニック | 対面院とオンラインの両方がある |
フィナステリドから始めるか、デュタステリドを選ぶかは医師と決めることです。2剤の違いは デュタステリドとフィナステリドの比較 、飲み薬と塗り薬の違いは フィナステリドとミノキシジルの違い で比べています。
よくある質問
Q1. オンライン診療でも保険は使えますか?
AGAの治療は、対面・オンラインを問わず公的医療保険の対象外の自由診療です。円形脱毛症などAGA以外の脱毛症は保険診療の対象になることがあるため、抜け方がいつもと違う場合は対面の皮膚科で診てもらってください。
Q2. 初診からオンラインで処方を受けられますか?
厚生労働省の指針は、かかりつけの医師以外が初診からオンライン診療を行う場合、診療前相談で医師が症状と医学的情報を確かめ、医師と患者の双方が可能と判断して合意した場合に実施できるとしています。4院のうち、レバクリとイースト駅前クリニックは初診からのオンライン診療を公式サイトに書いています。医師が対面が必要と判断した場合は対面になります。
Q3. 副作用が気になったらどうすればよいですか?
処方を受けた院にすぐ連絡し、自己判断で飲み方を変えずに医師の指示を受けてください。性機能に関する症状、気分の落ち込み、体のむくみや動悸などは早めに相談する対象です。副作用の整理は フィナステリドの効果と副作用 にまとめています。
Q4. 数か月でやめるとどうなりますか?
ガイドラインのフィナステリドの項には「なお,内服を中止すると効果は消失する.」とあります。何ヶ月で元の状態に戻るかという期間は書かれていません。やめるかどうかは自己判断せず、医師と相談してください。
まとめ
- 国内承認のフィナステリドの価格は、レバクリが12ヶ月定期の月あたり3,445円、ゴリラクリニックが1か月4,800円、AGAスキンクリニックが28錠で初回3,700円・2回目以降6,600円、イースト駅前クリニックが28錠の1ヶ月分3,740円(いずれも税込・2026年9月27日確認)。数え方が違うため、そろえてから比べる
- 内服ミノキシジル、海外製のフィナステリド・デュタステリド、院内製剤は国内未承認。料金表で低い金額が目に入ったら、国内承認薬の行かどうかを確かめる
- 対面院を持たずオンラインだけで診療しているのはレバクリ。イースト駅前クリニックも初診からオンラインで受けられる。ゴリラクリニックとAGAスキンクリニックは、返金保証や定額制プランの条件に来院が含まれる
- 申し込む前に、公式サイトで最新の料金と条件を2院以上見比べ、初診で自分に向く薬を医師に確かめる
治療全体の流れは AGA治療ガイド2026 、院ごとの比較は AGAのカテゴリページ で確認できます。
改訂履歴
2026年9月27日:比較する院を、各院の公式サイトで料金と記載を確かめた4院に改めました(旧版で扱ったDMMオンラインクリニック・クリニックフォア・AGAヘアクリニックは、国内承認薬の価格を公式の一次資料で確かめていないため外しました)。国内未承認の医薬品(内服ミノキシジル、海外製のフィナステリド・デュタステリド、院内製剤)の価格と、それを含む市場の目安、根拠を確かめられなかった各院の最低月額、料金で院を上位に置く表現を削除し、国内承認薬の公式価格と数え方に置き換えました。ガイドラインの推奨度(3剤とも推奨度A、内服ミノキシジルは推奨度D)と、オンライン診療の指針の記述を原本に合わせて直しました。
参考文献
- 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」日皮会誌. 2017;127(13):2763-2777(表1 CQ一覧と推奨度/CQ1 フィナステリド内服「内服を中止すると効果は消失する」). https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf(2026年9月確認)
- 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」平成30年3月(令和4年1月一部改訂)(Ⅲ(1) 診療前相談/Ⅳ 基本理念 i・ii). https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000901835.pdf(2026年9月確認)
- レバクリ 公式サイト(AGA治療・[国内製]育毛プラン・[国内製]育毛プランEX). https://levcli.jp/male-aga/ 、https://levcli.jp/male-aga/plan-51/ 、https://levcli.jp/male-aga/plan-55/(2026年9月27日確認)
- ゴリラクリニック 公式サイト(AGA治療・料金). https://gorilla.clinic/operation/aga/ 、https://gorilla.clinic/operation/aga/price/(2026年9月27日確認)
- AGAスキンクリニック 公式サイト(料金・月額定額制プラン・フィナステリド). https://www.agaskin.net/price/ 、https://www.agaskin.net/price/subscription/ 、https://www.agaskin.net/chiryo/medicine/finasteride/(2026年9月27日確認)
- イースト駅前クリニック 公式サイト(AGA治療・料金). https://www.eastcl.com/aga/ 、https://www.eastcl.com/aga/price/(2026年9月27日確認)
免責事項 :本記事は2026年9月時点の各院の公式サイト、日本皮膚科学会のガイドライン、厚生労働省の指針に基づく一般的な情報提供であり、診断・治療に代わるものではなく、治療の効果を保証するものではありません。効果・副作用には個人差があります。料金・取り扱う薬・キャンペーンの条件は変わることがあるため、申し込む前に各院の公式サイトで最新の情報を確かめてください。AGAの治療薬には性機能・肝機能などの副作用が報告されており、既往歴や飲んでいる薬によって使えない場合があります。治療の開始・変更・中止は、必ず医師の診察に基づいて判断してください。本記事には広告(アフィリエイト)を含む場合があり、リンク経由の利用で当サイトに収益が発生することがあります。
