コンドームの「L」「ラージ」「ビッグ」といった呼び方には、共通の基準がありません。天然ゴムラテックス製に適用される国内規格(JIS T 9111)が定めているのは長さ(160mm以上)などで、S/M/L のような区分は無く[8]、同じ「標準」でもメーカーによって直径が違います。この記事では、メーカーが公式ページで公表している直径を小さい順に並べ、きつい・緩いと感じたときにどれへ替えればよいかを整理します。
本記事はアフィリエイト広告を含みます。 直径・長さ・素材は、各メーカーの公式ページを2026年10月11日に確認した値です(メーカー測定で、第三者が測ったものではありません)。使用感には個人差があります。
要点
- この記事で調べた4社(オカモト・サガミ・ジェクス・不二ラテックス)の公式ページで直径を確かめられた製品は、小さい順に31mm(オカモト スマートボーイ)から最大径46mm(オカモト メガビッグボーイ)まであります[1][2]
- サイズの表示が付かない製品の直径は、メーカーと素材で違います。ジェクスのラテックス製は32mm(同社が「一般的」とする値)、オカモトの標準品は33mm、サガミオリジナル(ポリウレタン製)は36mmです[1][4][5]
- 商品名に「L」と付いていても、直径が公表されていない製品があります(オカモト ゼロワン L・ゼロゼロスリー L、SKYN ラージ、ZONE Large)[3][6][7]
- コンドームが合っていないと答えた人は、破れや脱落を報告する割合が高かったという調査があります。きつい・緩いと感じるときは、直径の数字が製品を比べる手がかりになります[9]
サイズの早見表(直径の小さい順)
直径を公式ページで確かめられた製品だけを載せています。「最大径」と書いたものは、太さが一定でない形の製品で、メーカーがいちばん太い部分の値を示しているものです。
| 直径 | 製品 | メーカーの呼び方 | 素材 | 長さ | Amazon(PR) |
|---|---|---|---|---|---|
| 31mm | オカモト スマートボーイ | 小さめサイズ・スマートサイズ | 天然ゴムラテックス | 公表なし | 見る |
| 32mm | ジェクスのラテックス製(同社のFAQの説明) | 「一般的」 | ラテックス | 190mm | — |
| 33mm | オカモトの標準品 | 当社標準品 | 製品による | 公表なし | — |
| 35mm | ジェクスのラテックス製で、商品名に「ラージ」「エル」とあるもの(同社のFAQの説明) | ラージ・エル | ラテックス | 190mm | — |
| 35mm | ジェクスのポリウレタン製(同社のFAQの説明) | 表示なし | ポリウレタン | 190mm | — |
| 36mm | ジェクスのポリウレタン製のラージ(同社のFAQの説明) | ラージ | ポリウレタン | 190mm | — |
| 36mm | サガミオリジナル 0.01/0.02(サイズの表示が付かないもの) | 表示なし | ポリウレタン | 170mm | — |
| 37mm(最大径) | オカモト スーパービッグボーイ | 大きめサイズ・ラージサイズ | 天然ゴムラテックス | 公表なし | 見る |
| 38mm | サガミオリジナル 0.01 L/0.02 L | Lサイズ | ポリウレタン | 190mm | 0.01 L・0.02 L |
| 40mm | サガミオリジナル 0.02 XL(12コ入。サガミの Amazon 公式限定商品) | XLサイズ | ポリウレタン | 190mm | 見る |
| 46mm(最大径) | オカモト メガビッグボーイ | 更に大きめサイズ・XLサイズ | 天然ゴムラテックス | 公表なし | 見る |
出典は、オカモトがサイズシリーズの紹介ページと各製品ページ[1][2]、サガミが製品ページ[4]、ジェクスが「よくある質問」[5]です。ジェクスの行は製品ごとの公表値ではありません。同社が「よくある質問」で、自社のコンドームについて素材別にまとめて答えている値です。個々の製品の直径は、パッケージの表示で確かめてください。
製品名のリンク先は、その製品の厚さ・入数・医療機器の承認番号などをまとめた製品ごとのページです。
小さめ:緩い・途中で外れやすいとき
4社の公式ページで直径を確かめられた小さめの製品は、オカモト スマートボーイ(直径31mm)だけでした。オカモトは「標準品よりも2mm小さい」「小さめコンドーム」と説明しています[1][2]。
いまサガミオリジナル(直径36mm)やジェクスのポリウレタン製(35mm)を使っていて緩いと感じるなら、スマートボーイまで一気に下げる前に、ラテックス製の32〜33mm(ジェクスが「一般的」とする直径、オカモトの標準品)を試す順番もあります[1][4][5]。
不二ラテックスにも細め・太めのサイズ別シリーズがありますが、2026年10月11日の時点で同社サイトの製品ページを開けず、直径を確かめられなかったため、表には入れていません。
大きめ:きつい・締め付けられるとき
大きめは選べる幅が広く、4社の公式ページで確かめられた直径は35mmから46mmまであります。編集部としては、いま使っている製品の直径を表で確かめ、近い直径から順に試すことを勧めます。大きすぎるサイズについては、メーカーも脱落への注意を書いています[2]。
- 35〜36mm :ジェクスの「ラージ」「エル」(ラテックス製35mm、ポリウレタン製36mm)[5]
- 37mm :オカモト スーパービッグボーイ。オカモトは「標準品よりも4mm大きい」としています[1][2]
- 38mm :サガミオリジナル 0.01 L/0.02 L。サイズの表示が付かないもの(36mm・長さ170mm)より直径が2mm大きく、長さも190mmあります[4]
- 40mm :サガミオリジナル 0.02 XL。サガミの製品ページでは「サガミ Amazon 公式限定商品」とされています[4]
- 最大径46mm :オカモト メガビッグボーイ。オカモトは「スーパービッグボーイのサイズでも満足できない方」向けとし、特大サイズなので使用のときは脱落に注意するよう書いています[1][2]
メガビッグボーイの根元の直径は、オカモトのサイズシリーズ紹介ページでは38mm、同社の直販の商品ページでは36mmと書かれていて、一致していません[1][2]。どちらのページでも根元の直径は最大径より小さく、46mmは全体の太さではありません。
「L」でも直径が公表されていない製品
次の製品は、メーカーの製品ページに「大きめ」であることは書かれていますが、直径の数字がありません。
- オカモト ゼロワン Lサイズ(「ラージサイズ」)[3]
- オカモト ゼロゼロスリー Lサイズ(「ラージサイズ」)[3]
- 不二ラテックス SKYN ラージ(「Premiumより大きめゆったりサイズ」)[7]
- ジェクス ZONE Large(天然ラテックス製。ZONE より「直径が4mm大きく」なったと説明されているが、もとの ZONE の直径が書かれていない)[6]
いずれもメーカーが大きめと案内している製品です。どのくらい大きいかを数字で比べたい場合は、直径を公表している製品を見てください。
メーカーが違うと「標準」の直径も違う
表のとおり、サイズの表示が付かない製品の直径は、32mm(ジェクスがラテックス製で「一般的」とする値)から36mm(サガミオリジナル)まで4mmの幅があります[4][5]。サガミオリジナルの標準(36mm)は、ジェクスのラテックス製の「ラージ」(35mm)より数字のうえでは大きいことになります。
素材も関係します。ジェクスは「ラテックス製のゴムはよく伸びるのが特徴」と説明しており、同社の製品ではポリウレタン製のほうが直径を大きくしてあります(32mmと35mm)[5]。ブランドを替えるときは、「Mから L へ」のような呼び方ではなく、直径の数字と素材を見比べてください。
きつい・緩いときの選び直し方
米国で男性436名にたずねた調査では、コンドームが合っていないと答えた人(44.7%)は、合っていると答えた人に比べて、破れ(調整オッズ比2.6)や脱落(同2.7)を報告する割合が高いという関連が報告されています[9]。新聞広告とコンドーム販売会社のブログで集めた人の自己申告で、合わなかったのがきつさなのか緩さなのかは抄録に書かれていません。
選び直すときの手順は次のとおりです。編集部の目安で、メーカーや規格が示しているものではありません。直径の数字は製品を比べるための参考で、合うことや、破れ・脱落が起きないことを保証するものではありません。
- いま使っている製品の直径を、上の表かパッケージで確かめる
- きついなら表で1つ上、緩いなら1つ下の直径の製品を候補にする
- 素材が変わる場合(ラテックスからポリウレタンなど)は、伸び方が違うため、少ない個数の箱で試す
オカモトが身長175cm以上の20〜30代男性100人を調べた結果では、コンドームのサイズに満足している人が約8割、不満のある人が約2割で、不満の内容は「小さい」「先端がきつい」など小ささに関するものが目立ったとされています[1]。身長で選んだ集団の調査なので、日本人男性全体の割合ではありません。
測り方と、厚み・素材まで含めた選び方は コンドームの厚み・素材・サイズの比較 にまとめています。
よくある質問
Q1. コンドームのサイズは長さで選ぶのですか?
長さよりも直径(太さ)の表示が比べる目安になります。天然ゴムラテックス製に適用される国内規格は長さを160mm以上と定めており[8]、長さを公表しているサガミとジェクスの製品は170〜190mmです[4][5]。
Q2. 大きいサイズを選んでおけば安心ですか?
いいえ。オカモトは特大サイズのメガビッグボーイについて、使用のときは脱落に注意するよう書いています[2]。大きいサイズに替えるときは、製品の表示と注意書きも確かめてください。
Q3. 31mmより小さいサイズはありますか?
メーカーの公式ページで直径を確かめられた範囲では、31mm(オカモト スマートボーイ)がいちばん小さい製品でした[1]。この記事で調べたのはオカモト・サガミ・ジェクス・不二ラテックスの4社で、ほかのメーカーの製品は調べていません。
関連記事
参考文献
- オカモト株式会社「サイズシリーズの商品紹介」(スーパービッグボーイ・メガビッグボーイ・スマートボーイの直径、当社標準品の直径、身長175cm以上の男性100人の調査). (メーカーの製品情報と調査。直径はメーカー測定。調査は首都圏に住む身長175cm以上の20〜30代男性100名で、身長で選んだ集団のため日本人男性の平均ではない。調査の時期と測り方は書かれていない) オカモトのページ(2026年10月11日確認)
- オカモト株式会社 製品ページ「スマートボーイ」「スーパービッグボーイ」「メガビッグボーイ」(素材、直径・最大径の表示)と、直販の商品ページ「メガビッグボーイ」(根元の直径、脱落への注意). (メーカーの製品情報。直径はメーカー測定で、第三者の測定ではない。メガビッグボーイの根元の直径は、文献1のページと直販の商品ページで数字が違う) スマートボーイ・ スーパービッグボーイ・ メガビッグボーイ・ 直販の商品ページ(2026年10月11日確認)
- オカモト株式会社 製品ページ「オカモトゼロワン Lサイズ」「ゼロゼロスリー Lサイズ」. (メーカーの製品情報。どちらも「ラージサイズ」とあるが、直径の数字は書かれていない) ゼロワン Lサイズ・ ゼロゼロスリー Lサイズ(2026年10月11日確認)
- 相模ゴム工業株式会社 製品ページ「サガミオリジナル0.02」「サガミオリジナル0.01」(各製品の長さ・直径、Lサイズ・XLサイズの表示). (メーカーの製品情報。長さ・直径はメーカーの表示で、第三者の測定ではない) 0.02・ 0.01(2026年10月11日確認)
- ジェクス株式会社「よくある質問:コンドーム」(「どんなサイズがありますか。」への回答). (メーカーの説明。製品ごとの値ではなく、同社のコンドームを素材別にまとめた回答。測り方は書かれていない) ジェクスのページ(2026年10月11日確認)
- ジェクス株式会社 ZONE ブランドサイト「ZONE・ZONE Large」(素材、Large の説明). (メーカーの製品情報。「直径が4mm大きく」とあるが、直径の数字は書かれていない) ZONE のページ(2026年10月11日確認)
- 不二ラテックス株式会社 製品ページ「SKYN ラージ」. (メーカーの製品情報。「Premiumより大きめゆったりサイズ」とあるが、直径の数字は書かれていない) 不二ラテックスのページ(2026年10月11日確認)
- JIS T 9111:2015 男性向け天然ゴムラテックス製コンドーム(7.3 寸法). (国内規格。天然ゴムラテックス製だけが対象で、ポリウレタン製・ポリイソプレン製は対象外) 規格の本文(kikakurui.com)(2026年10月10日確認)
- Crosby RA, Yarber WL, Graham CA, Sanders SA. Does it fit okay? Problems with condom use as a function of self-reported poor fit. Sex Transm Infect. 2010;86(1):36-38. (横断調査、米国で新聞広告とコンドーム販売会社のブログから集めた、過去3か月にコンドームを使った男性436名のオンライン回答。本人の申告で、無作為に選んだ集団ではない。抄録のみ確認) PubMed: 20157178
免責事項: 本記事はメーカーの公表値と公的規格・査読論文にもとづく一般的な情報で、特定の製品の性能を保証するものではありません。コンドームによる避妊と性感染症の予防は、サイズが合っていること、正しい着け方、保管の状態に左右され、コンドームだけで防ぎきれるわけではありません。
アフィリエイト開示: 本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由で購入された場合、編集部に紹介料が支払われることがありますが、掲載する製品や並び順には影響しません。仕様は確認した日のもので、最新の情報は各メーカーのページで確認してください。
