「ダイエットしてるのに痩せない」「筋トレしてるのに筋肉がつかない」――その9割は カロリーとPFC(タンパク質・脂質・糖質)の数字管理 が曖昧なまま運動だけしているのが原因です。
本記事では男性向けに、自分の必要カロリーとPFCを30秒で計算できる方法、減量・増量・維持の数値目標、現実的な食材選びまで一気通貫で解説します。
ステップ1: 基礎代謝(BMR)を計算
最も精度が高いとされるMifflin-St Jeor式(男性):
BMR = 10 × 体重kg + 6.25 × 身長cm − 5 × 年齢 + 5
例:35歳・170cm・70kgの男性
BMR = 10×70 + 6.25×170 − 5×35 + 5 = 700 + 1062.5 − 175 + 5 = 1592.5 kcal/日
ステップ2: 総消費エネルギー(TDEE)を出す
BMRに活動係数を掛けて1日の総消費を算出します。
| 活動レベル | 係数 | 該当例 |
|---|---|---|
| 座位中心 | 1.2 | デスクワークのみ、運動なし |
| 軽い運動 | 1.375 | 週1〜3回の軽い運動 |
| 中程度 | 1.55 | 週3〜5回の中強度運動 |
| 高活動 | 1.725 | 週6〜7回の運動、肉体労働 |
上記の例で週3回筋トレなら1592.5 × 1.55 ≈ 2468 kcal
がTDEE。これが「現体重を維持するカロリー」です。
ステップ3: ゴール別のカロリー設定
| 目的 | TDEEからの調整 | 例(TDEE 2468) |
|---|---|---|
| 減量(緩やか) | −15% | 2098 kcal |
| 減量(積極的) | −25% | 1851 kcal |
| 維持 | ±0% | 2468 kcal |
| 増量(リーン) | +10% | 2715 kcal |
| 増量(積極的) | +20% | 2962 kcal |
−25%超の急速減量 は筋分解とテストステロン低下を招くため、長期的には逆効果です。月の減量上限は 体重の3〜4%を目安に。
ステップ4: PFCを設計する
タンパク質(P)
最優先で固定する栄養素。
- 減量中:体重×2.0〜2.4g(筋肉維持を最優先)
- 維持・増量:体重×1.6〜2.0g
- 1食20〜40gに分散させると合成効率が高い
70kgの減量中なら140〜170gが目安。詳細は プロテイン選択ガイド参照。
脂質(F)
ホルモン・脳・吸収に必須。極端な低脂質はテストステロン低下を招きます。
- 総カロリーの25〜30%が標準
- 1g=9kcalで計算
- 飽和脂肪酸:不飽和=1:2程度
炭水化物(C)
PとFを決めた残りで調整します(=可変枠)。
炭水化物g = (総kcal − P×4 − F×9) ÷ 4
低糖質ダイエットの詳細は低糖質ガイド参照。
具体例:35歳/170cm/70kg/週3トレ で減量−15%
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 目標カロリー | 2098 kcal |
| P:タンパク質 | 160g(640 kcal) |
| F:脂質(25%) | 58g(524 kcal) |
| C:炭水化物(残り) | 234g(934 kcal) |
PFC優秀食材リスト
P:高タンパク質低脂質
- 鶏胸肉(皮なし)100g:23g
- マグロ赤身100g:26g
- 卵(全卵)1個:6g
- ギリシャヨーグルト100g:10g
- ホエイプロテイン1スクープ:25g
F:良質な脂質
- サバ・サーモン100g:12〜18g(オメガ3豊富)
- アボカド1/2個:15g
- アーモンド30g:14g
- オリーブオイル大さじ1:14g
- 卵黄1個:5g
C:質の良い炭水化物
- 玄米茶碗1杯(150g):50g
- オートミール40g:23g
- サツマイモ150g:48g
- バナナ1本:23g
- そば1人前:65g
記録ツールと運用
- MyFitnessPal、あすけん、カロミルなどアプリで2〜4週記録
- キッチンスケールで主食・タンパク源は量る
- 慣れてきたら平日のみ記録、週末は感覚運用
- 毎週の体重・体脂肪率推移で微調整(200kcal単位)
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よくある質問
Q. 厳密に毎食量るのは続かない
最初の2〜4週だけ徹底し、その後は視認量での感覚化 でOKです。週1の体重チェックでズレを修正します。
Q. チートデイは必要?
減量4〜6週で停滞したら1日だけ維持カロリー に戻すと精神的・代謝的にリセットできます。
Q. 外食メインで管理できますか?
定食系は主食抜き+鶏/魚+野菜 でPを確保。コンビニは「サラダチキン+おにぎり1個+味噌汁」が定番。
Q. アルコールはどう数える?
1g=7kcalで脂質扱い、糖質を含むビール・カクテルは炭水化物にも追加 します。週2〜3日に抑えるのが現実解。
まとめ
- BMR×活動係数でTDEEを出し、目的に応じて−25〜+20%調整
- P=体重×1.6〜2.4g、F=総kcal×25〜30%、Cは残り
- 1食20〜40gのPに分散、低脂質高タンパク食材を主役に
- 2〜4週は厳密に記録、その後は感覚運用で良い
- 停滞時はチートデイ・−5%調整で打破
参考文献
- Mifflin MD, et al. A new predictive equation for resting energy expenditure.{' '} Am J Clin Nutr. 1990;51(2):241-247.
- Helms ER, et al. A systematic review of dietary protein during caloric restriction.{' '} Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2014;24(2):127-138.
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」.
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